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CASE STUDY

航空宇宙産業で使用される測温抵抗体

製品情報: フィルム型測温抵抗体

打上げロケット、ペイロード、支援システムの中枢神経となるのがセンサやアクセサリです。準備段階や飛行中にロケットのリアルタイム・モニタリングや制御を行い、コンピュータやコントローラに重要な情報を供給します。推進系、主要搭載電子装置、製造、試験、研究開発などがセンサの主な用途です。

推進系は主にエンジンや燃料タンクなどロケットの推力を発生させる系統です。推進系のセンサは負荷、流量、圧力、温度、振動などのパラメータをモニタリングしてクル―の健康・安全を確保し、ロケットの動作の効率化を図ります。推進系が発射に必要な推力を発生するか、飛行中の厳しい環境に耐えられるかを判断する発射前試験において、当社製無機絶縁熱電対は商用ロケット・メーカーの信頼を得ています。ロケット表面に取り付けるセンサはエンジン性能評価に必要な高精度・熱応答を満たしています。

主要搭載電子装置は航空機、ロケット、衛星の電気系統として通信や航行を行います。飛行中の重要な情報をセンサから受信し、ロケットやペイロードの操縦を制御するコンピュータやシステムに反映させます。当社製熱電対や温度ラベルは飛行環境下で主要搭載電子装置系が正しく機能させるためのラボ専用品です。

過酷な宇宙環境に曝されるコンポーネントの耐久試験を製造・試験・研究開発施設で実施しています。宇宙船のエンジン、電子機器、衛星などのコンポーネントが受ける応力は、他の産業の工程で受ける応力を遥かに超えます。そのためコンポーネントの製造工程は厳しい工程管理要件を満たす必要があり、様々な試験を実施してシステムやコンポーネントを極度の熱、振動、機械負荷に暴露させて所定通りに動作するか確認します。例えば、燃料タンクは極低温時に高圧になる液体に耐えられる必要があります。

問題点

従来のセンサ製造のアプローチ法では特定用途向けに設計・試験を行っていましたが、今日の商用ロケット市場でコンポーネントの生産に求められるものは低コスト化や納期の短縮化です。センサの即納品はできる限りこうした要求に応えなければなりません。特定用途や絶対に必要な場合に限りカスタム品や特殊構成品で対応しています。

こうした要求が原因で航空宇宙産業のお客様側に問題が発生しました。お客様自身で測温抵抗体 (RTD) の即納品を調達し、カスタム設計した機械ハウジングに組み付けたところ、測温抵抗体をハウジングに組み付けた状態では所定の性能を満たせない事例が多発しました。原因を特定することができず、標準品を使い続けるための理想的なソリューションが必要となりました。

ソリューション

当社の専門技術者がお客様の拠点に出向き、測温抵抗体の不良率の上昇原因が試験・組付方法であることを特定しました。当社製センサの即納品を採用した完全組付品を提案しました。当社は現在、お客様のコンポーネントの図面やサンプル品に基づいてハウジングをカスタム製造しています。当社製標準シース(プローブ)をハウジングに組み付けたユニット単位で過酷な検査・試験を全数実施した上で出荷しています。

成果

お客様の拠点の歩留まりは改善し100%を達成しました。お客様の信頼を得た当社のターンキー・ソリューションを導入することで追加試験が不要になりました。

関連情報
RTD
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